究極の分散投資と称して、気の向くままにポートフォリオに放り込んでいるようですが、欲しいものは欲しいので仕方ありません。欧州危機の間は安値で仕込むチャンスと思って、特にアジアは手を広げてみても、あとで後悔はしないと思っています。
次はベトナムです。週刊エコノミストの「次の成長国」の4カ国に選ばれていましたし(個人的にはメキシコとトルコはちょっと……)、地理的に日本や中国とタイ、インドネシアなどの中間に位置し、賃金の安さなどから日本企業進出の人気の的となっています。
ベトナム株式市場では、代表的指標のVN指数が年明けから急反発しています。昨年秋から下落基調で1月6日に336.73の昨年来安値を付けましたが、旧正月(テト)休暇が明け、市場が再開した30日には前営業日比11.94ポイント上昇。384.94まで値を戻しました。
昨年は高インフレや通貨ドン安が重荷となり、VN指数は年間で27%下落しました。2012年はこれらマクロ経済指標が改善に向かうとみられます。株価下落で割安株も増え、買い優勢となったようです。
政府にとって12年も最大の課題はインフレの抑制。ズン首相は2日の新年メッセージで「今年もマクロ経済安定化とインフレ抑制を続けるべきだ」と改めて強調しました。
政府は金融引き締め策を継続し、消費者物価指数(CPI)上昇率を9%以下に抑える目標を掲げています。その分、高成長は犠牲にし、国内総生産(GDP)伸び率は年6%程度を見込むかまえです。
1月のCPI(速報値)上昇率は前年同月比17.27%と5カ月連続で縮小。前月比では1%増となりましたが、新年や旧正月前に食品価格などが上昇することは予測されており、2月以降のCPI上昇率が焦点となります。
インフレが沈静化に向かった場合、金融緩和への「出口戦略」が次の課題となりそうです。金融引き締めで景気が鈍化し、企業の資金繰りも悪化しています。ベトナム国家銀行(中央銀行)のビン総裁は今月、「3月以降、政策金利を適切な水準に調整する」と表明しました。
利下げにより景気が回復すれば、株価の本格的な反発につながる可能性もあります。ただ、緩和策への転換はインフレを再加速させる恐れがあり、現時点では「政府は利下げを急がないだろう」とみる市場関係者が多いようです。政府、市場ともにインフレ率の推移をにらみながら、利下げ時期を探る展開が続きそうです。